7カ月で330島を取材。Singaporeに住むManga Creator

和歌山県に移住したシンガポール人へ対面取材。彼と友人が日本を終の棲家にすると決めた理由。

本websiteは一部にプロモーションを含みますが、記載されている情報はその影響を受けておらず、忖度無しの立場で制作し公開しております

日本人の僕は彼と日本語で話しました。他の記事では書かれていない情報が本記事には多くあります。貴重だね!

この記事の作成者

はこまる君

Ira (アイラ)
(1)Singapore在住の漫画クリエイター
(2)5カ月間で日本の250島へ一人旅 → 最短記録樹立者
(3)人間関係・SG在住時:95%がSingaporean
     ・JP在住時:95%がJapanese

本website掲載の写真・動画、引用元記載のない文章の著作権はIraにあります。Ira以外の者による使用や転用は一切認めていません。AI学習用素材としての使用も固くお断りします。

目次

彼は日々とても充足感に満ちあふれ、山村の暮らしを楽しんでいます

動画で天龍村の風景や古民家を見たい人はこちら

本記事に記載のテキスト情報と下記動画での情報は異なるトピックです。両方合わせてお楽しみください

本取材対象のSingaporean

李先捷(リー・シェンジェ)さん。取材当時33歳のシンガポール国籍男性。

リーさんの経歴

・元々シンガポールで記者をしていた
・日本政治に関するドキュメンタリー映画の制作を志し、早稲田大学へ留学
・早稲田大学で日本政治について学ぶ
・早稲田大学卒業後、日本のIT企業に就職(「日本が好きになった」とのこと)
・日本でガイドを行う仕事を起業。その後コロナが大流行。
・日本のお茶に興味をもちお茶イベントに参加。そこで龍神村の茶の文化を情報発信している日本人との出会う
・和歌山県の天龍村へ本格的に移住

彼はシンガポール他海外でもすでによく知られている人物です。現在も彼は日本の和歌山県にある龍神村で暮らしています。ジムへ筋トレしにいかなくても彼の上腕二頭筋は十分に鍛えられています。

リーさんと山羊の兄弟。彼らの大好物はヨモギ

2023/12/15付参照リンク先:ヨモギ 公益財団法人 日本薬学会

和歌山県の龍神村とは

2023年6月時点(僕が現地取材した時期)では約2800人の住民がいました。現在より約70年前は村に約8,000人。8年前の2023年頃には3,500人に減少し今に至っています。しかしながら日本の多くの離島の住民数と単純比較をすると、この村の住民の数は倍以上に多いです。

気候は年間平均気温約13度と快適です。冬は雪も積もり、樹氷を楽しむことができるかもしれません。山は標高1,000mクラスが複数あります。四季を楽しむことができます。

村の面積は25,513haで和歌山県全体の約5.5%を占めます。村の規模としては日本では広い方です。南北を車で移動すると約1時間45分ほど要するそうです(リーさん情報)。

彼と彼の友人は築120年以上の日本の古民家をそこで有しています。彼は民泊と喫茶を営業。それに加えて、茶・米・農作物の栽培、収穫、販売、家畜の世話、天龍村のPR等非常に多岐にわたり兼業。龍神村での人間関係も好調で、とても信頼されているシンガポール人のようです。近々彼の親友(シンガポール人)も龍神村に移住してきて共同生活が始まるそうです。

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彼の親友はフルリモートワークで安定した生活ができるように、
シンガポールで5年かけて経済基盤を整えている最中
らしい

旅人青年

彼は二軒の家を借り、それらはカフェとして使用しています。
下記写真は借りている二軒です。

彼は丘の上にある一軒の家を、彼の友人と購入しました。この家は当時約120㎡、約30,000 S$でした。

本取材に至る流れ

リーさんと同じく和歌山県を愛す、日本人男性からの紹介

リーさんを僕に紹介してくれた日本人男性は、和歌山県のすさみ町にあるゲストハウスのオーナーです。僕が彼と初対面で話をしていた際、彼から「そういえばリーさんと数日前に会ってきたばかり」と情報提供がありました。僕がシンガポールから来ていたので、その延長の話です。

(和歌山県すさみ町については別記事参照)

天龍村へはLサイズのスーツケースと登山用リュックを持参でボクは向かいました。この日は奈良駅付近の宿に宿泊するので僕は日帰り移動です。

和歌山県の高野山に寄ってからリーさんの店へ向かいました

まず、僕の10年来の友人(日本人)と、和歌山県の橋本市で合流しました。一例として、天龍村のバスの本数はこれしかないので(画像参照)友人の車で向かいます。

橋本駅 → 高野山 → 龍神村 (合計約80kmの山道を車で3時間移動)

晴れていましたが、山道なのでゆっくり走りました。一車線道路が多いです。天龍村から南方面はだいぶ車道の幅も広がります。


On The Go Map

リーさんの住む龍神村に到着

置いてある鹿の角は、もちろん本物です。オフィスで使用されていたであろうデスクは外に置かれています。

リーさんはモリグチさん(日本人)と一緒にカフェを経営しています。モリグチさんは調理だけでなく、茶や米、その他幅広いスキルをもっているプロフェッショナルです。モリグチさんはニューヨーク等でも勤務経験がある優秀なビジネスマンです。

顔色悪い

これらのお皿や花瓶、テーブル、家具も住民らからの頂き物らしい
建築物のリフォーム以外で購入した物があるか聞いたら「外にある椅子はホームセンターで購入した」と教えてくれました

リーさんの元でボランティア活動

これまでボランティアで来た方々の国籍例

シンガポール、イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、スーダン

ボランティアとしての暮らし

僕が取材した当時はシンガポール人が二人いました。ちなみにカップルではなくこの日が初顔合わせの組み合わせです先に来ていたシンガポール人男性の職業は医者です。日本のお米に興味があり日本に一か月以上滞在中とのことでした(「今回は3カ月まるまる滞在予定」と話していた気がします。シンガポール国籍者は日本の滞在上限期間が3カ月)。

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シンガポールで長期休暇をとっている実例職種は
下記記事を参照ください

滞在中、家とお米はリーさんの厚意で無料。自身の調理や日用品買い出し等は各自担当。車で約30分の店まではリーさんが車を貸してくれます。

ボランティア作業内容は、山羊の世話、鶏の小屋掃除、農作業(草刈りの他、山で水源準備等も幅広く含める)、簡単な建築作業手伝い等滞在時期に応じて変わります。

以前は数か月滞在もできたようですが、人気もあり、1カ月滞在が基本の模様。

和歌山にはリーさん以外にも多くの外国人の方々が移住しています

和歌山県内の地域/出身国
田辺市 :フランス、イタリア
日髙川町:アメリカ
有田川町:アメリカ
上富田町:ドイツ
海南市 :ドイツ

リーさんが龍神村に移住を決めた理由

リーさん曰く、(日本語意訳)

「僕は山が好き。シンガポールの山は標高120mしかない。ここの村人たちはとても親切。助けてくれるとても親切な人たちが多い。僕が住んでいたシンガポールの地域ではそういった交流はなかった」

「飼っている犬が、海が好きだから白浜や田辺の海にもよく行きます。僕は山の方が好きだからここでは山登りや滝行にも行ってます。滝行でエネルギーをもらえる。自然がとても良い」

シンガポール人はハイキングや山が大好きな人が多い印象ですね。

同居人(Singaporean)

共感。僕も日本に行くたびに山は必ず行くよ!特に筑波山は関東に滞在するたび必ず行ってる。日本に求めるのは”山”

「ここの茶とお米もとても美味しくて感激した」

リーさんの友人(これから龍神村へ移住してくるシンガポール人)は、

「人が親切、水がきれい、山羊がいる、家が広い、自由がある(シンガポールを悪く言っているのではない)」が大きい理由だそうです。

あれっ?シンガポールにも親切な人はいるよね・・・

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リーさん、俺が住んでいるシンガポールの家だと
ご近所さん達が食べ物作って差し入れしてくれたり、会うたびに挨拶てくれる。
俺が育った日本の地元によく似ている
シンガポールではあまりこういったことはないの?

リーさん「えっ。少なくとも僕の住んでいた場所ではそういう人はいませんでした」

いないのか。

いなかったからこそ、今の龍神村での定住が彼を自然と後押ししたという出来事に繋がっているのかもしれません。

リーさん「今から鹿対策をしないといけないんだ」

鹿に作物を荒らされているそうです。その後この時の鹿対策が功を奏したことが彼のSNSで後日報告されていました。

リーさんがかわいがっている山羊とふれあい、僕と友人は龍神村を後にしました。

日本の村で生活をするということ

リーさんは言います。「この山村の人々は、多くの物を僕に無料で譲ってくれました。とても親切な人たちです」。

日本各地を回った僕が感じるのは、離島や山村といった集落では”一人ひとりが得意分野をもち、互いに補う一つの社会”です。もっといえば、離島(主に100人以下の住民地域)と山村にはそういった集落社会の共通点の印象があります。

親父殿

ちなみに他の集落と違って、天龍村では得意分野や専門分野のスキルなくても住むことはできると思う、とのことです
実際天龍村は、移住者への受け入れが昔からあり寛容な人々が多いとのこと
がっはっは まずは天龍村に移住チャレンジかな?学校もあるぞ

日本の集落社会

もしあなたが日本の集落社会での生活を検討しているのであれば、「会社という環境でしか通用しないスキル」以外にあなたの特技をここでも活かしてください。生きることに必要な一次産業スキルがこういった場所では求められる機会が多い印象があります。スキルがあるとより生活のしがい、やりがいが感じやすくなります。例えば、農業・大工・電気工事・運送・薪割り・家畜の世話、他にも様々あります。山村や漁村では24時間、自然と一体化し生活を送ります。街灯はほぼありません。夜の世界を照らすのは月と空いっぱいの星々です!

face

僕はそういった島(漁村含む)の生活が好きなので
各地の島に住んでいる数百人の人々と話しをしてきました

同居人(Singaporean)

シンガポールのUbin島は夜にシンガポール本土が見えるけど、この龍神村では山と森に囲まれているので町の光は見えないよ

はこまる君

対面取材実施時期は2023年6月中旬です
僕が秋まで日本の離島をほぼ連日取材で移動していたため、本記事掲載までタイムラグがあります

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・SGD(シンガポールドル)と日本円のレートは、断りがない限り、2023年10月時点の1 SGD=110円 を用いています

Ira
manga artist
【人物】島国Japan出身。島国Singapore在住。鹿児島生まれ。
【学歴】修士号:知的財産マネジメント
【資格】知的財産アナリスト(コンテンツ)・知的財産管理技能検定2級 他
【研究テーマ】民俗学のフィールドワークを日本海外で実施中の学生。
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