以下記事からの引用文
”シンガポールでは現在、植樹などの緑化政策が積極的に進められており、「ガーデンシティ」や「グリーンシティ」と呼ばれています”。
さて、今回もお金もらって書いてる人の記事だと思われるので僕なりに指摘をします。
指摘1:現在~「ガーデンシティ」~と呼ばれています
いつの話だ。
1967年:ガーデンシティ構想を開始
2013年:ガーデンシティからシティ•イン•ア•ガーデンとへ新しいコンセプトへ転換
ガーデンシティとは、日本でいう田園都市を意味します。英国の田園都市の学びを持ち込んだのが東京と神奈川の田園都市線周辺の開発。シンガポールは現在田園都市ですか?かつての姿ではありませんか?
シンガポール政府が10年前から掲げてきた施策はシティ•イン•ア•ガーデンです。施策前の呼び名を現在に用いるのはシンガポール政府の施策を無視した見解に思えますがいかがですか?
たとえるとだな、「ジャッキーって呼んでね」とお願いしてるのに
「お前昔の名前はポンタって自称してただろ。今もポンタな」と本人意思をスルーしてる図
参照
- 「シンガポールの都市再生プラン効率的な環境都市の創造」シンガポール駐在員事務所 日本政策投資銀行(2004/3付レポート)
- 「シンガポールにおける“ガーデン・シティ”から“シティ・イン・ア・ガーデンへ展開時の緑地計画の変化」武田重昭 著書(2015/10付) 公益社団法人日本都市計画学会都市計画論文集 jstage
- 「City in a Garden」Singaporeの秘密に宮崎県職員が迫る! CLAIRシンガポール事務所(2018/12付記事)
指摘2:「現在」。先ほどの記事の文を時間軸で図式化する
”シンガポールでは現在、植樹などの緑化政策が積極的に進められており、「ガーデンシティ」や「グリーンシティ」と呼ばれています”。
この文を、シンプルに「シンガポールの緑化政策図」とするとこれ。 ↓
違和感は「現在」の表現。けれどシンガポールの緑化政策はここ最近の話ではありません。
下記情報を知った後なら上の文章で原稿完成としないでしょう。
シンガポールの緑化政策は少なくとも1967年から開始していると複数の公知情報で確認できます
このライターの記事ではシンガポールの緑化政策の対象範囲が短いものだと誤認を与えてしまうことを本記事で指摘します
実際は56年も前から続いている。シンガポールの建国年数に近い、長い長い事業なのですよ!
↓ このような図が読者の頭に浮かぶような文が、本来のシンガポールの正しい歴史を伝えていると思われます
リー・クアンユー前首相の先見の明と国を挙げての努力がこの記事で薄められたと僕は感じた
リー・クアンユー前首相の伝記“LEE KUAN YEW―THE MAN AND HIS IDEAS”(執筆者は地元新聞社の記者)の書き出しの数行に下記文があります。
"「1960年代リー・クアンユー首相が、熱帯でしかも人口稠密な国の暮らしにくさを少しでも和らげようとシンガポールをガーデン・シティにしようと決意した時、財源もなければ、所管の部局もなかった。
というのは、当時、政府は失業対策やコミュニストの暴動対策に手一杯で、また、国民は生きることに精一杯で、とても植物などに注目する余裕がなかったからである。
しかし、リー首相はあきらめず、海外出張の合間をぬって、ただ1人パリの大通りの街路樹の排水システム、赤土がむき出しでスコールの都度土壌が流されるシンガポールと対照的なニュージーランドの草原などを研究していた。
そして、コロンボプランの資金でニュージーランドから2名の専門家を呼びシンガポールの土壌改良に乗り出したのである。
数年後、シンガポールが経済発展し、高速道路や歩道橋が増えてくると、広い高速道路が大きな影を造らないように、高速道路を2つに分けその隙間に植樹した。
さらに、職員に命じて高速道路や歩道橋の下で太陽が射さない場所でも生育できる植物を中南米、アフリカなど熱帯、亜熱帯地域から隈なく探させた。
そんな植物はつる草を含めてもごくわずかしかなかったが、彼らは新しい植物をシンガポールに持って帰ってきた。 リー首相は、彼らに『この新しい植物が生育すれば、気温が下がり、過ごし易くなり、今とは違うシンガポールになる。(You’ll have a different city.)』と語った。」"
こういった背景と努力があったからこそ
僕はこの慶応卒が書いた記事に怒りを覚えたわけです
このことを知ってたら「現在」という言葉だけでこの文は書かない。きちんとこの背景も盛り込んだ文を書いて当然でしょう
シンガポールの緑化時系列(引用元は本記事後半に掲示)
1822年:イギリス人のラッフルズ氏がフォートカンニングの丘に最初の植物園を開設
1848年:島内の森林伐採を禁止
1859年:現在のシンガポール植物園(Cluny Road)の敷地内に農業ソサイヤティが、 会員利用のために植物園を開設。
1875年:農業ソサイヤティが植物園の維持管理業務を政府に移管。 1876年 ブラジルから7万余のゴムの木の種子が持ち出され、翌年そのうちの22 粒がシンガポールへ。
1882年 :シンガポール最初の自然保護区を設定。
1888年: ヘンリー・ニコラス・リドリーが植物園園長に就任(植物の栽培とゴムの 木を枯死させずにゴム樹液を採取する技術者)。
1924年:島内の63の街路に38種類5,626本の樹木がある旨の調査結果。
1945年:太平洋戦争終結。
1965年:シンガポール共和国独立。
1967年:リー・クアンユー首相がガーデンシティ・コンセプトに着手。都市緑化を目的に政府の公共事業局内に公園・樹木課を設置。都市環境の速やかな改善を目的として木陰と緑を増加させるためにシンガポール内の街路への植樹を推進。
そもそもこの記事書いた人は誰なの
ライター:黒田尚嗣 氏
自己紹介「■黒田尚嗣(くろだ・なおつぐ) 慶應義塾大学経済学部卒。現在、クラブツーリズム㈱テーマ旅行部顧問として旅の文化カレッジ「世界遺産講座」を担当し、旅について熱く語る。」
熱さが足りてないよ。ぬるま湯にもなっていない
顧問契約してるんだ。クラブツーリズム株式会社と。じゃあ毎月最低でも数万円は顧問料得てるんですね。けど今回の記事だと熱さは全く感じなかったですよ。語るなら強調してなんぼですが、完全に調査不足ですよね?残念ながら。僕の方が熱く語れてますからね。僕の方が若いけど、エネルギー量は関係ないだろうし。
インターネット上で肩書きと顔写真が掲載されている。僕のwebsiteに掲載するつもりはないので興味がある人は名前を調べてみてください。インスタのフォロワーが100人ほどだったのでフォロワーを金で買ってる人ではないみたい。そこは好印象ですね。
慶応義塾大学出身だそうです。最近のSingaporeの就労ビザで慶応の扱いが低くなってたニュースを連想しました。それ以外に慶応とシンガポールのニュースって無いに等しい。
指摘対象範囲外について
ちなみに僕の指摘対象範囲外は「個人によるブログ かつ 公知情報に反していない内容」です。理由は感想ベースや日記での承認欲求者なので、一般的に彼らを相手にする有用性がないためです。アメブロはchromeでブロックして非表示が有用。ビジネスやコンテンツ制作してるなら最低限wordpressでご自身のwebsiteはもってたほうがポートフォリオとなり信用力も上がるかと思われますがいかがでしょうか。
ちなみに僕はAIを使って記事を書かせないので(人間のもつ”表現”を活かせていないと感じるから)、本記事作成には4時間要しています。
生きてる時間4時間分使ってる意味伝わりますか
憤りを覚えた記事だからです
クラブツーリズムで昔海外旅行したことあったけど・・・株主になって物申すのがよさそうだよね
本記事の内容
写真の著作権表示がなされていない
誰が撮影したのか不明。個人のwebsiteならともかく「固定ページに著作権については表示しています」ということは企業では一般的に”あり得ない”から余計に謎深まる。
記事掲載元
夕刊フジ ZAKZAK
世界遺産旅行講座 同国初の世界文化遺産「シンガポール植物園」 世界最大級、VIPの名が付けられたランを鑑賞
(2023/12/23公開記事)
夕刊フジ・・・・???
夕刊フジについてのインターネット情報
ZAKZAK
「ZAKZAK」は産経新聞が発行する夕刊フジのニュースサイト。「ZAKZAK」は1996年より配信が開始された。夕刊フジが中高年向けサラリーマンを対象にしているため、「ZAKZAK」の記事も若者には、少し馴染みにくいかもしれない。
引用:新聞サイトのリンク集 新聞ガイド
馴染む・・・馴染まない・・・この記事しか読んだことがない
引用:HUFFPOST 夕刊フジ編集局のツイートは「根拠不明なネット情報を拡散、責任は極めて重大」。専門家が指摘 (2021年01月13日記事)
"健康志向の医療情報に力を入れているとされているものの、基本的には下ネタ中心な記事となっている。
特にスポーツ関係の記事の酷さは悪名高く、野球担当の江尻良文を筆頭に宮脇広久や笹森倫、サッカー・相撲担当久保武司など無能揃いである。
飛ばし記事といえば担当した記者の名前を敢えて伏せる事で特定を回避するというのがお決まりの手段ではあるが、夕刊フジの場合は堂々と名前を載せた上でクソ記事を掲載する為、ある意味他の新聞・雑誌に比べてもタチが悪い。
過去には同じ系列であるサンケイスポーツとは全く違う論調の記事を書いた(例:西勇輝の阪神移籍時の報道)ことがあった為、一括りに産経系列を批判するのは避けておいた方が良い。
一応、ゲンダイ・東スポ同様競馬に関しては「(G3格)夕刊フジ賞オーシャンステークス」の冠スポンサーを務めるほか、同じ系列のサンスポや競馬エイトとの繋がりがある為、トラックマン(競馬における番記者)の多さを誇るが、的中率は他二紙と比べても低い上、あろうことかサンスポ本紙にも回収率で負けている始末。
もはやスポーツ紙としても機能していないという批判が圧倒的に多い。"
引用:ニコニコ大百科 夕刊フジ
”日刊ゲンダイ
Last-modified: 2023-12-15 (金) 20:55:07
講談社系の出版社『株式会社日刊現代』が発行する、論ずるに値しないタブロイド判夕刊紙…の皮をかぶった雑誌*1。ライバルは夕刊フジ。
取材をせず机の上で情報を仕入れる喋る机スタイルを地で行く夕刊紙界のカリスマ的存在であり、日刊ゲンダイがソースの記事でスレを立てると「なおソースはゲンダイ」→略して「なソゲ」などと鼻で笑われるので注意が必要。”
引用:wikiwikijp
ほめる表現が見当たらないじゃないか。
そのへんのフリーライターなら掲載した出版社に連絡して差し換えてもらいますが
今日はクリスマスイブですね。
本件はサンタさんにお願いして僕は寝ます。
シンガポールのフリーライターといえば
「子持ちママです。日本では●●してました」という、主に中年女性らの巣窟傾向。アメブロが典型例。そのプロフ、依頼されて作ったシンガポールの記事にいらないよね?そんなのより信頼性があがる情報をのせろ。
言い換えれば
「あーはいはい。それアメブロで言っててくれます?
wordpressは難しくないので作ってみたらどうですか?」
と言いたくなるような人たちだ。
2023年に僕は”誤った情報を掲載した出版社へ連絡”
までしかやってない。僕がしらないところでは
そのライターへの信頼が減る
→ライターへの依頼が減る
→今後誤情報による害は減る
、と考えられるので出版社へ僕は言った。
けど掲載情報の確認すら怠ってる出版社だから正直期待はできないですよね。
田上智裕氏の件もあります。「いちばんやさしいWeb3の教本 人気講師が教えるNFT、DAO、DeFiが織りなす新世界」
担当者もチェックを軽視していて、本は回収という結末になりました。
この大炎上イベのときは、内容に誤りが非常に多く、様々な有識者が指摘したので一般に知られるようになりました。
こういったケースでない場合、担当者へ指摘の後にカスタマーセンターなどに連絡し、他部署や担当者にも共有される記録として残し、その人の人事考課に影響ださないと再発防止にならないかもしれないね。これは手間だね。
シンガポールで参考になるのは
JETRO、弁護士・税理士などの「士業」のwebsiteが有益。
コンサルタントはバイアスかかりすぎて参考にしない。
発注するなら最低限士業の肩書ももっているコンサルタントだけです。
士業じゃない人は、法解釈間違ってる人を日本でもシンガポールでも何度もみてきたもの。
ソースのリンクを貼ってない会社が多いですね。転職サイトで頻繁に記事更新してても、ソース貼ってないと調べに行く人の二度手間。
あとシンガポール情報全般書いているサイトも同様。罰則根拠条文はどこですかね?彼らの情報をまんま信用したら「受け取るがままの情報惰弱者」ってことだ。
引用:シンガポール緑化政策の概要 財団法人 自治体国際化協会 (シンガポール事務所)(2018/3付論文)J.CLAIR
↑この論文は特に内容が面白いので一読をおすすめします!!
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・SGD(シンガポールドル)と日本円のレートは、断りがない限り、2023年10月時点の1 SGD=110円 を用いています