シンガポールから青ヶ島へ漫画取材で行った
現在青ヶ島で使用されている港の壁面を、絵に描きました。
460島以上に行った僕Iraだからこそ言えます。ここまでの護岸・壁面の大掛かりな工事は青ヶ島だけです。この環境での造成技術がすごいですね。

まはらじま(漫画タイトル)では、僕同様に往路はヘリコプターで復路が定期船で、登場人物が青ヶ島を後にします。ちなみに鹿児島トカラの悪石島と、佐賀県の大島のまはらびとがここを訪ねます。

トンネルの長さは505m。ほぼ崖のそばにある場所だが意外と1年半程度で完成できている。車一台しか通れないが中程にすれ違い用のスペースがある。トンネル内は坂道。

港と漁船置き場。このような漁船置き場の造りは他の伊豆諸島の有人離島でも見ることができる。

火山島だからまた噴火して島民避難の可能性が将来的にあるが
青ヶ島を愛する島民たちは多い。
鹿児島の桜島みたいな感覚に近い印象。噴火に慣れている。

シンガポール人やマレーシア人からすると
なんで火山島に住んでいるんだって不思議な感覚。
桜島が噴火するたびに、「鹿児島県民、意味わからない」の感想。
青ヶ島や御蔵島など、伊豆諸島の有人離島の道路はコンクリートが多い
アスファルトではない。
なので車のタイヤのすり減りが早い、と御蔵島の島民男性が僕に話してくれた。
潮の影響で車の劣化も早いので軽自動車の場合、2年もてば一般的な耐性年数らしい。車検の期間より短いため、登録しても意味ないレベルになっちゃうとのこと。確かに。

集落のコンクリート道。濃霧の発生率が日本トップクラスの有人離島。サイレントヒルをリアルに楽しめた。主人公に襲いかかってくる敵はいなかった。

強風も多い有人離島だが、このような建造物も現役で使用されている。これは漁船を吊るして海に移動させるためのもの。操作は漁船の持ち主自身が行い、複数人で行う作業ではないそうです。二名確認不要。
大千代港(Oochiyo Port)
最近、中国人観光客がこのあたりでドローンを墜落させたそうです。立ち入り禁止区域が広範囲に渡っておりドローンか海からの撮影しかできない港。ドローン撮影は青ヶ島村役場に事前申請すること。青ヶ島の人曰く、大千代神社のgoogle mapの位置は誤っているそうです。
サイレントヒルといえばサバイバルホラーです
サイレントヒルでは濃霧に包まれた集落が舞台になっています。複数シリーズでていますが、いずれも雰囲気重視の、サバイバルホラーです。カプコンのバイオハザードとは異なる路線です。
青ヶ島は度々濃霧に包まれる有人離島です。その辺がサイレントヒルです。
それと、青ヶ島では東台所神社に連続殺人鬼が祀られています(祟り対策)。
東台所神社(Todaisho Shrine)
青ヶ島の人「ひがしだいどころ、と多くの人が読み違える神社。」
仕方ないよ。一般的にだいどころ、って日本語の方が広く使われているもの。この赤色のペンキで塗られた建物がその神社です。黒ずんでいて、血の色やんけ。
青ヶ島の連続殺人鬼の祟り防止で造られた神社。
親が決めた許嫁の関係男女が1組。
その女性と両思いになった男性が連続殺人鬼と化す。
コミュニケーション不足と思われる要因で前記女性が自殺。
この辺は青ヶ島の図書館の文献読んでも、腹落ちするような説明はほとんどなかった。図書館の人にも尋ねたけど「これくらいしか記述ないのよね」とのこと。とりあえずこの女性はだいぶ病んでいた模様(心が)。自殺までの時間が超短い。即日対応。貸金ビジネスの振込並みに。青ヶ島で恋愛以外の娯楽が乏しかったんちゃうか。
で、(自分との)コミュニケーション不足と思われる要因で自殺した女性の死を悲しんだ、両思いの男性が「こうなったのも青ヶ島の奴らのせいだ」と村人に襲いかかった。
最終的に彼が入水自殺したとか死因は複数の説で止まっておりほんとに死んだのかも遺体がどう処理されたのかも不明。
いっそのこと、流行りの異世界転生してシリアルキラーになって生きているかもしれない。乙です。
奥には高さ30cmほどの小さな置物系の鳥居がありました。あと中は扉が半分しまってた。


台所ということで調理器具が置いてあったら、どうリアクションしようと思いつつ行ってみました。調理器具はありませんでした。
この神社にはアクセスが2通りあります。
尾山展望公園から階段登って、最後に幅30cmの獣道を通るルート。
もう一つは大凸部という、別の展望台への道の隣にある玉石階段を登るルートです。
青ヶ島の人からは前者ルートを勧められました。理由は玉石が動いてしまい転倒の危険性があること、濃霧の影響で滑りやすいこと、45度近い急勾配であることです。

この鳥居をくぐって先に進みました。夕方以降行くのはお勧めしません。これは朝9時頃に行きました。

雨降った後なので転倒しやすいコンディションの玉石。先が見えていませんがこのルートで10分くらい要しました。竹を掴んで登った方がいいです。足の置き場はかなり狭く、足の裏の3分の1程度しか置けない場所がほとんどなので、そのうち足が疲労で痙攣してくるかも。僕は足が痺れましたが登りきれました。というか登り始めたらもう降りられないですここ。
ちなみにこれらの玉石は青ヶ島の東部にある、今は使われていない港周辺から運んできたものだそうです。図書館の人が教えてくれました。
危険玉石ルートで登った
僕は時間がなかったのもあり後者の危険ルートで行きました。おすすめはしません。写真で伝わるかと思いますが、実際ここで転倒したらかなり下まで落下し怪我すること間違いなしって感じでした。打ちどころ悪くて死んでもおかしくない。
でも危険ルートを選択したのには、時間以外にも理由がありました。
この神社と鳥居を撮影した別観光客の写真では不気味に写ってました。けど実際に鳥居を見たら全くそんな雰囲気がなかった。写真加工してたんすかってくらいに雰囲気違いました。やだな〜。盛ってたんですか?
鳥居の前に立った時に「これは怪我しないで登れるな」って思えました。怪我したらこの神社にはくるなって意味だろうけど、拒絶の雰囲気がない。連続殺人鬼も数百年の時を経て今はどんな性格になってるんだろう。わくわくしますね。わくわくさんだね。

この鳥居の左にある獣道で公園に向かえます。が玉石急勾配ルートからのぼってきた僕にはここが道か初見では全くわからなくて探しました。

あの玉石ルートが元々のコースなのですが、よくぞこの場所までこれだけの資材を運んで建てましたね!結構朽ちてますが修復どうするんだろう。

まはらじまでは、この連続殺人鬼が登場します。
内容は漫画本買って読んでください。
伊豆諸島が登場するのは第3章以降なんで販売は数年先です。

逆に、大里神社(青ヶ島で最も古い神社。恒例行事あり)には
今回行ってません。時間なくて。
いずれにせよそこを漫画で描くと、その古い神社に思い入れのある島民の人から何か恨みかうかもしれないし
今回関わった島民から大里神社の話は一切なかったしで
じゃあ描かない方が無難かなって思いました。
他の場所の紹介はあったけど。
Iraは観光客ではないから行けなくても別に。島民の紹介を優先した。
東台所神社(Todaisho Shrine)の位置情報
モバイルデータ全然使えないから現地行く人は気をつけてくださいね。電話発信もできないから救助要請は絶望的。

大凸部(Ootonbu)
青ヶ島で知り合いになった人たちと話したり過ごしている方がたのしくて、正直、カルデラどうでもよくなったレベルでした。次回青ヶ島に来ることがあってもカルデラの優先順位は低いな。何より中心部の丸山は一般人が立ち入っちゃだめな雰囲気と圧がすさまじかった。下記参照。だからここから眺めることも抵抗があった。ドローン撮影を許可している青ヶ島村役場の人たちは丸山に何も感じないの??
下からみるのはいいけど上から見下ろしたら神様に失礼って話は、日本各地でありますけど。長崎の野崎島では特にそれを強く禁じています。写真撮影不可です。このことは青ヶ島から戻ってから思い出した。
青ヶ島村役場、本当に丸山撮影やドローン飛行を許可して大丈夫??恐れ多いなぁ。


御富士様(Gofuji-sama)


霊感・敏感な人はここに近寄ることすらためらうだろう場所。僕には畏怖が強く感じられて近寄れませんでした。聖域はこのエリアにも達していると思う。青ヶ島には撮影禁止の場所が複数あるそうですが、今回僕はそういった場所に一度も行かずじまいでした。興味本位で行く場所ではない。青ヶ島の島民で島と一体化しているような血族の人たちなら何ら問題ないだろうが、僕は遠慮しました。遠慮するよ、ここ聖域でしょ!?遠目で十分です。聖域に立ち入るのは失礼にあたります。遠目で下から見る機会を与えてくださり、ありがとうございました。
尾山展望公園(Oyama Prospect Park)
正直、太平洋くらいしか見えない展望の公園。階段登ってくる価値は人それぞれ。


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【僕、Ira (アイラ)について】
a)Singapore在住の漫画クリエイター
b)親族:シンガポール&マレーシア&日本人の3国籍
c)約460島へ漫画取材済
d)神経発達症(ADHD & ASD)。障害者認定あり。
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